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第31話 会社はもらいません

ผู้เขียน: 悠・A・ロッサ
last update วันที่เผยแพร่: 2026-09-30 20:48:39

 ざわめきが止まる。

「鷺宮さん」

 義母の声が飛んだ。

「久条グループの創立記念式典で、勝手にご自分の発表をなさるなんて。相変わらず無礼ね」

 燎はマイクを持ったまま、義母を見た。

「本人の返事も聞かず、灯里を後継者にすると発表したのは、あなたが先だ」

「久条家のことです。あなたには関係ありません」

「灯里のことなら、関係ある」

 会場が息を呑んだ。

 義母の目が、わずかに細くなる。

 正臣さえ口をつぐむ目を、燎は正面から見返した。

 私のことなら関係がある。

 三百人の前で、迷いもなく言い切った。

 勝手な人だと思った。

 それなのに、うれしかった。

 久条家の妻としてでも、桐谷の娘としてでもない。燎は、私が作ったものを私の名前で世に出そうとしている。

 それをうれしいと思う自分まで、見抜かれていそうで悔しかった。

 こんな場所で、私の人生を勝手に取り合わないで。

 燎はまだマイクを下ろさない。

 いったい、何を言うつもりなの?

 会場中の視線が、燎へ集まる。

「新しい医療データ会社を作る」

 燎が私を見た。

「その会社を、君に贈る
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